2013年3月2日土曜日

FFTV特集25 迷走する原子力規制委員会~無視された甲状腺検査新事実/防災指針パブコメの行方2013年2月27日(水)

2/27(水)原子力規制委員会の定例会合が開かれました。
※当日の傍聴報告(FoEJapan・満田さん)はこちらから原子力規制を監視する市民の会HP

この席上、3155件もの意見が集まった「原子力災害対策指針(防災指針)」のパブリック・コメントについて、事務局(規制庁)からの報告と、それに基づくごく簡単な審議が行われました。
指針には貴重な意見は全く反映されず、用語の修正のみという対応。傍聴席からは非難の声が。当然です。

更にもう一つ、この会合で重要な議題がありました。
福島県県民健康管理調査に対する規制委員会の「提言」が出されたのです。
こちらも、本当に「目を覆うような酷いもの」でした。このような提言なら、出さない方がよほど良いという代物です。
当日、会合の傍聴に参加した阪上さんと満田さんから、委員会の様子を交えつつ、この2つの問題について報告しました

いったい全体、原子力規制委員会はどうなっているのでしょうか。
これが彼らの実態であり、実力なのでしょうか。

原子力規制委員会は、やはり、市民の健康や暮らしではなく、「日本経済」という名の一部の人達だけの利権を優先する原子力推進側に立ち、原子力を規制することができない・しない組織であることが、一層明確になりました。
原子力規制委員会・規制庁の皆さん、自分達は何をしなければならない組織なのか、もう一度、設置された経緯にまで立ち返り、一から考えてください!!!

★UATREAMでご覧になる方はこちらから⇒http://www.ustream.tv/recorded/29601242

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★パブコメについて★
今回、規制庁側が周知も殆どせずたった2週間でささっと終わらせようとしたパブコメに、市民から3155件もの意見が寄せられました。
※集まったパブコメはこちらから原子力規制委員会HP(第31回定例会資料)

皆さん、本当にお疲れ様でした!
・・・しかし、結果は、規制委員会完全無視。
確かに、予想はできなくもない状況ではありました。
ですが、「パブリック・コメントなんて、どんなのでもこんな程度のものだ」と諦めてはいけないと思います。
これまでがどうあれ、福島第一原発事故が起こり、今もまだ多くの人達が被ばくしながら収束作業に当たり、また被ばくしながら将来に不安を抱えたまま日々を送る人々がいます。
私たちは、これからの社会を考えるとき、何に対しても今進行しているこの事実を無視してはいけない。誰しも、事故以前と同じではいけない、と思うのです。

行動しましょう!!
防災指針を受け、各自治体は防災計画を策定しますが、パブコメ募集前と殆ど何も変わっていない指針では、自治体の人達も「本当に住民を守るための防災計画」は策定できないはずです。
私たち市民は、自治体へ働きかけをし、共に、規制委員会に対し、強い態度で私たち当事者の声を届けそれを反映させる行動をとっていきましょう。
また、地元選出の国会議員などへの働き掛け(訪問・電話・Fax)もどんどん行いましょう!
美浜の会ニュースNo.121号
※原子力規制委員会への意見・質問はこちらから(質問には回答するそうです!)
  原子力規制委員会HP(ご意見・ご質問)

★ツイートおまとめ By @karitoshi2011さん